*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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しんと静まり返った真っ暗な空間。
これはいつもの夢だろうか?
闇に目が慣れて来て自分がかなり高い位置に浮かんでいる事に気付いた。
ふわりと灯った1つの明かり
そこから自分を挟んで反対方向に1つ、今度は左右と次々に明かりが灯った。
ゆらゆらと揺れる明かりが8つ.....
「この明かりは一体...?」
そう言った瞬間、ガシャーン!! という衝撃音が足下から聞こえた。
今まで気付かなかったが下方には屋敷が有った。
その家が大きなショベルカーによって解体されている。
玄関が壊された瞬間、揺らいでいた8つの明かりが一斉に麻衣の元へ....否、壊された屋敷に吸い込まれる様に集まった。
「な、何?」
足下で起こった現象に瞳を見張る麻衣を他所に、その明かりはやがてひとつに合わさり勢い良く飛び去った。
強い光に瞳を焼かれた麻衣が次に見たモノは光り輝く朝の太陽だった。
「....何だったんだろう今の?」
ボケっとベッドの上で惚けて居た麻衣は背後の扉が開いた事に気付かなかった。
「何をしている」
「へ?」
振り返った先にはシャワーを浴びたのか上半身裸で髪から水滴を滴らせた訝しげなナルの顔。
「奴に会ったのか?」
ベッドに歩み寄ったナルは麻衣の顔を覗き込みながら訊ねる。
「夢は見た、よ.....明かりが8個ゆらゆらしてて...」
先ほどまで見ていた光景を語った麻衣。
「壊された屋敷か......その辺りは安原さんが調べて来るだろう」
ポツリと呟いたナルは、ひとつ瞑目すると、“1時間後にベース集合” とだけ告げた。
「おはようございます所長」
昼に近いかという朝、爽やかな挨拶で現れたのは安原。その後ろから暗雲を背負ってふらふらと現れたのは滝川。
実に対照的な印象を晒し出す2人に、ベースに居た人間の頬は引き攣った。
「お疲れ、ぼーさん。はい、アイスコーヒー。安原さんは紅茶ね」
「おう...」
「ありがとうございます」
愛娘の淹れたその辺りの喫茶店より美味しいコーヒーを受け取ると滝川は一気に半分以上喉に流し込んだ。
「あぁ.....生き返る....」
実にしみじみと呟かれた言葉に誰もが同情の眼差しを向けた。
「そう言えば、昨夜はどうでした? 何かありました?」
報告の前、ふと思い出したように訊ねる安原に麻衣が答える。
「凄かったみたい。設置した機材の半分以上に反応が有ってね、今ルイスとセシアが超ハイスピードで解析中なんだー」
「それは....凄いですね。良いデータ採れました所長?」
「お陰様で。そちらはどうでした?」
「滝川さんが頑張って下さったお陰で、色々聞き出せましたよ」
にっこり笑った安原は早速報告を開始した。
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