*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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「うわぁぁ」
「...凄い数ですわね」
「どうした?嬢ちゃんたち?」
使用人棟の扉を開けた途端、放心した様な麻衣と真砂子。滝川の声も届いていないようだ。
「何か有ったのか、ぼーさん?」
どうすべきか悩んでいた滝川にタイミング良くインカムからナルの声が聞こえた。
恐らくテストも兼ねてこちらの声を拾っていたのだろう。
「よく判らんのだが、使用人棟に入った瞬間2人して呆気に取られた様な顔でキョロキョロしてるんだ」
「憑依されたとかでは?」
「違うな。そういう雰囲気じゃない。」
「ではもう一度だけ声を掛けて気付かなければ強制的にベースへ」
「了解」
「真砂子!! 麻衣!!」
さっきより強めに呼んでみればようやく2人共振り返った。
「何? ぼーさん」
「なに? じゃねー。2人して放心してりゃ心配するだろうが。で、どうしたんだ? 何か居るのか?」
「「.....」」
“どうかしたの?” なんて聞き返して来る娘に、やや脱力しつつも訊ねれば黙ったまま顔を見合わせる2人。
「えーっと、何て言うか...スゴい」
「凄い数の霊がいますの」
「........ちなみにどれ位?」
「ナルが嬉々としてカメラ設置しそうな位?」
「今視えるだけで 10人くらいですわ。人以外も含めましたら...」
「否々、いい。うん、十分判った。どうするよ、ナル?」
今の話も聞いていただろうナルに訊ねる。
「...原さんと麻衣は視えた霊の外見をメモしておくように。あと、マルクはその場所へ設置するカメラを取りにベースへ」
「了解。直ぐ戻ります」
「原さん、他に気になった事は?」
ナルの言葉にしばし思案する真砂子。
「....使用人棟の裏は何かありましたかしら?」
「森が続いていますが」
「そちら側が気になりますの。少し見て来ても?」
「...部屋の確認が終わった後、3人でなら構いません」
「だぁ〜!! 疲っかれたー!!」
「広すぎだよー、この家〜」
ベースに入った瞬間ソファーに突っ伏した似た者父娘(おやこ)。ナルの冷たい視線もなんのその、しばらく動きそうに無い。そんな2人を咎めるでもなく、一つ溜め息を吐いただけでモニターに視線を戻したナル。
それを見た麻衣はジョンに訪ねる。
「ねぇジョン。何か有った?」
「何かって何でっしゃろか?」
「ここに霊が出たとか、カメラ設置した瞬間に何か写ったとか?」
いきなりそんな事を言い出した麻衣に皆、首を傾げる。
「どうしてそう思うんですの?」
「だって機嫌良いし」
「....どなたが?」
「ナル」
「「「「「「「.............」」」」」」」
事もなげに告げられた言葉にナルと麻衣を交互に見り、全員が絶句した。
「麻衣、アレのどの辺りに機嫌の良さを感じるのよ?」
「見れば判るじゃん?」
「判んないから聞ーいてんでしょうが!!」
「えーっと、雰囲気?」
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