*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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「お前、アレを見たね?」
「な、なにを...」
「エド、見たんだろう?」
「..............はい」
「兄さん?」
確信を持って訊ねられたそれに、エドは頭を下げ肯定した。
しかし周りの者は一体何のことだか判らない。
アルフォンスも不思議そうにエドとイズミを見比べている。
「その年齢で “真理” に辿り着いたか... アル、その鎧の中...空っぽだね」
!!!!!!
「エドも腕と片足、機械鎧だろう」
「ど、どうして...」
「どうして? 私が気付かないとでも思ったか?さっきお前たちを投げ飛ばした時、エドは両足の着地音が違っていた。それにアルの身体から響いた音はただの金属音だった」
「「師匠....」」
「バカ者。あれほど人体錬成はやるなと教えたのに...」
顰められたイズミの顔と苦しそうに吐き出された言葉に皆、言葉をなくす。
「しかし、あれを見て生きて帰ってきたか.... まったく天才と言うやつは」
「俺は、天才なんかじゃ...」
「あぁ、当然だ! この大馬鹿者!!」
「す、すみません」
「馬鹿弟子」
「はい」
「愚か者」
「おっしゃるとおりデス」
「マヌケ」
「か、返す言葉もございません」
延々続くかと思われた師匠と弟子のやりとり。
それに終止符を打ったのはイズミの溜め息だった。
「私の教えは判っているな?」
「はい」
「私は錬金術をそんな使い方する事を教えてはいない」
「はい」
「.....お前達を破門する」
!!!!!!!!
「師匠!!」
その場に居た全員が息を呑に、アルフォンスも思わず叫んだ。
「それは、あんまりじゃ...」
思わず呟いたハボックをイズミは一瞥するが瞳に揺らぎは無い。
その瞳を真っ直ぐエドに向ける。
「エド、異論はあるか?」
「いえ、ありがとうございました」
その瞳を受け止めたエドワードは、そう言って深く頭を下げた。
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