*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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「忠誠など必要ない」 COUNT TEN.(配布)より「主従御題2」※人称・語尾変更自由
「千鶴、お前に言っておきたいことがある」
仕事を終えたあと、改まって呼び出されたご主人様のお部屋。
眉間に皺を寄せ、腕を組んだご主人様は、非常に厳しい顔をしておいででした。
私は、もしかして何かご主人様の気に障ることをしてしまったのでしょうか?
もしや今日ここに呼び出されたのは、お叱りではなくお暇を申し渡されるのでしょうか?
それは困ります。
何がお気に障ってしまったのか分かりませんが、ここは誠心誠意謝罪して許して頂くより他ありません。
お叱りの言葉を頂戴したら直ぐに手を付いて頭を下げよう。
そう心に決めた私は、ご主人様の次のお言葉を待ちます。
「千鶴。俺は……お前が好きだ」
ぐっと手を握り締め、どんなことを言われても良いように身構えていた私は、あれ?っと首を傾げた。
何だか今、ものすっごく場違いな言葉が聞こえた気がする……。
「…あの、ご主人様?」
「信じてないようだから、もう1度だけ言う。お前が好きだ。女中なんか止めて俺の嫁に来い」
「…………」
頭が真っ白になるというのは、こういうことなんだと私は思いました。
目を見開いて固まる私に、ご主人様は苦笑されました。
な、何か言わなくてはと思うのですが、身体が動いてくれません。
「驚かせて悪かったな。今日はもういい、部屋へ戻れ」
「……は、はい」
ギクシャクとお辞儀をした私は、踵を返しドアへと向います。
ノブに手を伸ばし部屋を辞去しようとした時、背後から手が重ねられました。
その温かさと、大きさに私の胸は大きく跳ねました。
「あ、あの……」
「このまま返したら、夢だと思われそうだから、ちょっとだけな」
私の耳元でそう言われると、ご主人様は私の首筋に顔を埋められたのです。
な、な、な!!?
首筋を押さえて振り返った私が見たのは、何とも言い難い色気を纏われたご主人様のお顔でありました。
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