*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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前回に続き、ついったーでハロウィンお決まりの台詞をリプして下さった方に捧げる小話^^
■こもれ日を抱いて(平千)
屯所の奥まった庭先、幹部だけが許されたその空間に、平助は小柄な人影を見付けた。
新選組という男所帯であの小さな身体も持ち主は1人しかいない。
足早にそちらへ向えば、やはり思った通りの人物が居た。
「……なにしてるんだ?」
思わず零れ落ちた言葉は、以外に大きく響いた。
「!?…………へいすけくん?」
「わ、わりぃ!あ、あの邪魔するつもりとかじゃなくてさ!あの……」
驚いて振り返った千鶴に、平助は慌てて謝る。
そして千鶴の胸元を見て瞳を瞬かせた。
ひとつ平助の名誉の為に言っておこう。
彼は決して千鶴の胸を見ている訳ではない。
まして千鶴の胸元が乱れていた訳でも、大きく開けていた訳でもない。
では何故、平助がそこで目を止めたのかというと…
「わん!」
その元凶が千鶴の腕の中で鳴いた。
2人は慌てて「「しーっ!」」と犬に言い聞かせる。
確かに鬼の副長と評される土方あたりに見つかれば、怒られるであろうが犬に通じるだろうか?
通じたか否かは分からないが、1度鳴いただけで犬は続けて吠える様なことはなかった。
「どうしたんだ、その犬?」
「落ち葉を掃き集めてたら、そこの茂みから飛び出してきちゃって……」
「まじで?うわーどっから入って来たんだろう?でもお前、見つかったのが千鶴で良かったな!土方さんとか一君だったら切られてるぜ」
「え!?いくら土方さんや斎藤さんでも、そこまでは……」
「いやいや、あの2人ならやりかねねえって!」
やっぱり運が良いぜお前と、平助は千鶴の胸に抱かれた犬の頭を撫でる。
その優しい笑顔に、千鶴も嬉しそうに笑った。
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