*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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豪華絵茶を覗かせて頂き至福の時を過ごせました♪
ありがとうございます!!素敵絵師さま方に捧げますのでお納め下さいませ(ぺこ)
●LS様へ
「見て見てーーーーー!!!」
どたどたと足音を響かせて走って来たかと思えば勢い良く僕の部屋のドアを開けるジーン。
まったくもって騒がしい兄だ。
今度は一体何だ? そう思って開いたドアを見やれば、腰に手を当て胸を張っている。
........?相変わらず意味不明な事をする。無駄な事は止め、僕は読んでいた本に視線を戻す。
「ナ〜ル〜ぅ、もう! 見てってばー」
「はぁ....今見ただろう。それ以上僕にどうしろと言うんだお前は」
「見て判んない!? 今、大人気なんだよ!!」
「.......判れば訊き返さない」
「ナルって自分が興味無いことにはまったくの無知だよね」
「必要を感じない」
「はぁ....見た事ない? このピンクのベスト」
「.........?」
「春日です!!(えっへんvv)」
「.....馬鹿だとは思っていたが、そこまでとは」
「そんな憐れむような目で僕を見ないでよ!!」
キャンキャンキャンと喚くジーンを他所に、今度こそ僕は本へと意識を集中した。
あ、そう言えばジーンの頭にウサギの耳があったような気がする......
まぁ気にする事でもないか。
●ハイゴ様へ
「ふぅ...今日も暑い日でおした....」
僕は今、某イベントの着ぐるみの中の人を演じるアルバイトをさせてもろーてます
教会の方はボランティアの方々が手伝どーてくれてはりますんで大丈夫なんどす
僕が演技するやなんて無理や思っとったんですが、回りの皆さんに助けてもろーて何とか頑張っとります
「ブ、ブラウンさん....」
「はい? あ、今日もお疲れさんどした」
背後から声を掛けられ振り返ったらイベントでお世話になっとります方が居はりました
「オツカレサマデシタ!!あ、あの!こ、こここ、このあと!お、時間っ」
「何やお顔赤いきーしますが?」
イベント中はきっちりと演技されとる方なんどすが、普段は何やら片言っぽいんどす
僕が言うのもおかしー話でおますが...それに顔がえろう赤こうなって、もしや熱中症ちゅうヤツでっしゃろか?
今日は早う帰って休んだ方がええにゃないでしょか?
そーゆうたら、何や肩を落として頷かれはったんですが、体調が更に悪ぅなってしもたとか?
うーん、やっぱり心配どすなぁ
●はる様へ
「「「あっ!」」」
ばしゃぁっ!! 視界にそれを捕えた全員が短い叫び声を上げた次の瞬間、水音が響いた。
ポタポタと滴り落ちるのは紅茶。淹れたての熱湯ではなかったのは幸いであろう。
「ごごごご、ゴメン....ナ、ナル、大丈夫?」
恐る恐る顔を上げた麻衣。その先にあった惨状に内心 “ひぃぃぃぃ” と悲鳴を上げそうになった。
咄嗟に本だけは安全圏へと移動させている辺りはさすがと言えようが、身体は見事に濡れ鼠。
今も沈黙したままのナルがひじょーに怖い.....
ガタっ
「!!!! 」
いきなり立ち上がったナルに背筋が凍る麻衣。
が、ナルはそのまま麻衣の横を素通りするとリンに声を掛ける。
「何か着るものを」
「......探してきます」
リンの言葉に頷くと、ナルは所長室へと戻った。
振り返る事無くパタンと閉じられた扉に麻衣はオロオロと視線を彷徨わせる。
「谷山さん、大丈夫ですから」
非常に珍しいリンの縁起の良い笑顔を向けられ、麻衣の心も幾ばくか軽くなる。
「任せて下さい」と言ったリンは何やら服を持って所長室へと向かう。
「リン.....」
「どうかされました?」
非常に低い声でリンの名前を呼ぶナルに対し、リンはしれっとした顔で聞き返す。
「何だ....これは?」
「Tシャツです。今それしかありません」
「................覚えていろ」
●若宮様へ
「わんvv (なるvv)」
餌入れを持って立つナルの前、きらきらと瞳を瞬かせた犬が一匹。
お座りの恰好で待っているもののパタパタと忙しなく尻尾が揺れている。
「ジーン、お座り.......良し。では、待て.......」
餌入れと新しい水をジーンの目の前に置き、手の平を向けながら「待て」と告げるナル。
しかし元々落ち着きの無かったジーンは餌に目を向け一層ウズウズとしている。
「わわぅわぅ?(食べて良い?)」
こてんっと小首を傾げるように下からナルを見つめるジーン。
しかしナルにそんな技が通用する訳がない。
再び「待て」と繰り返すナルに、ジーンはムクれる。
「わぉーんっ!(ふーんっだ!)」
「あ、こら!! 待てと言ってるだろう!」
怒るナルに構わず、ジーンは勢い良く餌を食べ始めた。
一心不乱に餌をパクつく姿は可愛いらしい.....ナルがそう思ってるかは別として。
「........この馬鹿犬め」
ちっ、と舌打ちしつつも、食べてしまったモノは仕方無いと諦めるナル。
馬鹿犬なんか放っておいてささっと昨日の論文を読んでしまおうと書斎へと向かう。
否、向かおうとした。ナルが動く気配を捕えたジーンは、とっても嬉しそうに飛び付く。
......ナルが散歩に連れて行ってくれるとでも思ったのでしょうか?
それではナルの馬鹿犬発言は否定できませんよ?
「重い。離れろ」
「わふわふvv (遊んでvv)」
「やめろ、ジーン!!離れろと言ってるだろう!!」
「わぅわぅ♪(やーん♪)」
●美桜子様へ
「麻〜衣vv 元気かーーー!?」
カランコロン とバイト先のドアを開けた瞬間聞こえたのは、ぼーさんの声。
確か先日、沖縄に行って来ると旅立って行ったはず....
カレンダーに目をやれば、そう言えば昨日が帰って来ると言っていた日だった。
「ぼーさん、お帰りーv 今、アイスコーヒー淹れるね」
「おぅ!」
仲良し父娘(おやこ)のやり取りに、珍しくその場に居たリンが苦笑し、ナルは一切無視である。
「で、今日はどうしたの?」
「よくぞ聞いてくれました!!! 麻衣にお土産買ってきたんだ〜〃〃」
いそいそと横に置いていた袋をあさり出した滝川を何と無しに見やった麻衣。
ふと、その服に目が行った。
「.......えーっと、アレだよね...ぼーさんって、たまに...斬新な服着てるよね」
「んー? そーかー? あぁ!心配するな! コレは麻衣にも買ってきたぞー♪」
「え”? ..........」
「ほぉ〜れ♪」
ギョッとして固まる麻衣の目の前に差し出されたのは、今ぼーさんが着ているTシャツの色違い。
...........麻衣は自分の頬が引き攣るのが判った。
チラリとリンに助けを求めてみれば、ゆっくりと視線を逸らされた。
「ぼーさん.....」
「どうしたー、麻衣?」
「ゴメン.....あたし、それ着こなす自信ないからいいや」
なるべく言葉を選んで告げた麻衣だったが滝川は衝撃を受けたように固まった。
その背中には哀愁さえ漂って.......
しかし迂闊なフォローをしてそのTシャツを着るハメにだけはなりたく無い麻衣。
心を鬼にして沈黙を貫いた。
●アリズミ様へ
いつものように俺はふらりと其処に立ち寄った。
俺は放浪猫ってやつだ。自由気侭に自分がその時に行きたいと思った場所へ行くんだ。
野良? 違うぞ! そんなのよりもっと高尚に呼んでくれ!!
俺はどこへ行っても歓迎されるんだぞ!!
うちに住んでも良いって人間だって沢山居たんだからな!!!
まったく、判ってないなぁ〜。定住の地を捨ててさすらうのが格好良いんじゃないか!
「にゃぁ! ににゃ〜ん!(よぅ! 邪魔すんぜ〜!)」
「おや? 久し振りですね、ほーしょう」
「うにゃ、うにゃにゃん?(おぅ、元気か?)」
「相変わらずですねアナタは。あ、お腹空いてませんか?」
「うみゃっ!!(食うっ!!)」
こいつは林 興徐。
滅多に見れないらしい縁起の良い笑顔ってヤツを浮かべ俺の飯を用意しに行った。
俺の事を「ほうしょう」って呼ぶんだ。みーんな俺の呼び方が違うんだけど、この名前結構気に入ってるんだぜ。
あとこいつの傍で寝るのも落着いて、何ていうかしっくり来るんだよなぁ〜。
ま、俺はこの放浪生活を辞める気はないがな。
美人だけど気の強いねーちゃんとか、眼鏡の怪しい少年とか、着物の似合う可愛い子とか、ほんわり笑顔の神父も居たな。
あと、可愛いじょしこーせーとか、もれなく付いて来る真っ黒いヤツとか一人に絞るなんてもったいねー。
俺は旅人。
でもたまには相手してやるからよぅ。
俺の事、忘れんじゃねーぞ! リン。
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