*藤袴 -thoroughwort-*
☆次回イベント予定☆ ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★
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「女人に一切目を向けず、仕事意外に興味無し!そんな唐変木にも春が来たのねぇ...明日は祝いの宴でも設けましょうか?」
「まどか」
「あら、照れなくても良いじゃない」
口元に扇を翳しコロコロと鈴を転がすように笑うまどか姫
そんな姫に何を言っても無駄だと悟られた若君は早々に姫の部屋を退出しようとした
しかし姫が許すはずもなく呆気なく退路を塞がれる
「どちらの姫?」
「はぁ.........知らない」
「知らない?」
「ちょっと隠れようと思って目に付いた屋敷の庭に入ったら、簀子に居たんだ」
「......簀子に? 貴族の姫君が?」
諦めたような溜め息を吐き正直に答えた若君
しかし、その内容にまどか姫が目を瞬かせる
「変わった姫だった」
「へぇ〜......では、その直衣に隠された怪我の手当もその姫が?」
「あぁ」
「そこの女房どのにもご迷惑をお掛けしたのね....」
後日、御礼に向かわないといけないわね、と考えていたまどか姫
しかし若君の言葉に再び目を見張った
「いや、誰も居なかった」
「......姫、自ら?」
「薬箱やら水やら、持って来たのは姫だったな」
「ち、ちなみにドコで手当を?」
「姫の部屋、だと思うが?」
「....几帳越しに?」
「無理に決まっているだろう」
「そうよね.........あ、歳は?」
「僕より少し下だと思うが」
「二条の辺りだったと思う。調度品を見る限りかなり身分の高い家だとは思うが」
「.......二条、身分が高くて、あなたより年下の姫、ねぇ」
まどか姫はそう呟くと「もういいわ。おやすみなさい」と若君を送り出したのであった
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続きを楽しみにしていますので、ぜひ
参議殿の忘れ形見 参
をよろしくお願いいたします。
できれば、その後のお話もお願い致します。