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*藤袴 -thoroughwort-*

☆次回イベント予定☆                                                ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★                  

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<リクエスト内容>
ギャグっぽく、バカップルなナル麻衣
ぼーさん含めイレギュラーズ&レギュラーズも呆れて物が云えない
砂を吐く、でもやけ酒飲む、でもいい(笑)





「ど? 美味しい?」
「マズくはない」

ざわざわとした人の声とカチャカチャという食器の音がする店内。
なーぜか、たまたま平日のお昼にイレギュラーズ全員が顔を出したSPR事務所。
これは珍しいと、所長殿を丸め込みランチへと繰り出した一行。
ここはやはりお手軽にパスタあたりが良いだろうと入ったのはちょっとシャレた店。
平日来るには少しお高いその店には、ランチどきだが半分ほど椅子が空いている。
その一画を、8人という大所帯て占領した彼らは何というかやはり目立つ。


「うわぁ、パスタが1800円とか有り得ない...」

メニューを見ながら眉を寄せるのは麻衣。主婦感覚が染み付いた彼女には信じられない金額なのだろう。

「まーいー、お父さんが奢っちゃるから悲しい事言うのは、やめなさ〜い」
「え?ホント、ぼーさん!?」
「太っ腹てすねぇ、お父さん。ご馳走様です」
「野郎は実費」
「ノリオってば、アタシの事は遊びだったのねーーっ!?ヒトデナシー」

よよよ、と泣き崩れる真似をする安原に笑いが起こる。


「で? どれにするのか選んだか?」
「んー、たっぷり夏野菜のヘルシーパスタとキノコと九条ネギの冷製スープバスタ」
「ふ、2つ食うのか?」
「まっさかー、1つはナルのに決まってんじゃん」
「勝手に注文して良いのか?」
「最近パスタは食べてないから被る事もないし、来てから一度もメニュー見てない奴が何か頼むとも思えない」
「.....それは確かにそうね」

きっぱり言い切った麻衣の言葉に一度ナルに視線を送った一同。
こちらの会話に全く興味を持たず本を読み耽る姿に、確かにと納得した。

「うーん、水菜のサラダも頼もうかなぁ....ナル食べる?」
「.....別に」
「ん?大根サラダにしようか?」
「.......任せる」
「どーしよっかなぁ♪」
「「「.......」」」

片や分厚い本から視線を上げる事なく、片やメニューを見ながらの会話。
一応2人はコイビト同士。

「どーよ、あれ?」
「ひと言とはいえ、ナルが返事してるんだから良いんじゃないの?」
「麻衣さんの言葉にダケは反応しはりますねぇ」
「家でもあんな感じなんですかねー?」
「麻衣.....何が良いんだ、奴の」
「「「顔」」」
「あは...ははは..」

返された一糸乱れぬ答えに滝川は撃沈し、ジョンでさえ笑うしかなかった。




「お待たせ致しました〜」

次々と運ばれて来たパスタに食欲をそそられる。
各々が自分の食事に手を付けた所でそれは開始された。

「う〜ん♪ 高いだけあって美味しーい」
「アンタね、そういう事は言わないの」
「だってぇ〜。あ、ナルはどれ食べる? サラダ? パスタ?」
「.......サラダ」
「サラダね........はい、あ〜ん」

「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」

「美味しい?」
「不味くはない」
「もー、そんな言い方して....パスタは?」
「......食べる」

「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」

唖然とした一同は、それを目にした瞬間から固まったまま動かない。

何だアレは?幻覚か?と滝川は現実逃避し
いけませんね、白昼夢を見るとは....どうやら僕、疲れているようです。と安原は眼鏡を外し目頭を押さえ
最近暑かったものね....と綾子はどこか遠くを見つめ
あたくし働き過ぎかしら? と真砂子はスケジュール調整を頭に描いた。
そして、リンとジョンは見なかった事に決め込んだらしく静かにフォークを口元に運ぶ。
全員が意識的に逸らした視界の向こうでは、ナルの視線は本に固定されたままだが
麻衣がフォークを運べばちゃんと横を向き口を開く。
結局、料理が無くなるなで、バカップルよろしく「あ〜ん」を繰り返す2人の姿があった。








「うぅ....ぅうっ........」
「まぁ、良かったんじゃない?」

深夜。
某居酒屋にて大量の酒を煽るように飲み干し嘆きに暮れる自称父親。
視線をやや逸らしつつも宥めるのは綾子。
彼女も今日の昼の衝撃からまだ完全に立直れていないのだ。
もう一人の保護者は嘆きはしないが酒を煽り、溜め息の連続である。
いち早く立直った某越後屋だけが酒を、と言うよりは保護者たちの様子を愉しんでいる。

「いやぁ、今日は凄いもの見ちゃいましたね〜」
「アンタ何でそんな笑ってられるのよ」
「確かに最初はびっくりしましたけど微笑ましかったじゃないですか」
「.......それ、本気で言ってるの?」
「僕はいつだって本気ですよ、松崎さん」

にこにこにこにこ
一見爽やかな笑みだがこれに騙されてはいけない。
が、あっちの相手を延々しているよりはマシな気がする。
「はぁ」と溜め息を吐いた綾子は背後の保護者もどきを頭から排除し酒を楽しむ事にした。

「でもアレは恋人同士というより、雛鳥に餌をあげている親鳥に見えなかった?」
「まぁ....所長ですしね」



end  


刃月さん、遅くなってゴメンなさーい☆
でも愛は沢山篭めたのでもらってやって下さいませーーーーvv


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