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*藤袴 -thoroughwort-*

☆次回イベント予定☆                                                ★2017.8.20.SCC関西23 ふじおりさくら(ゴーストハント)★                  

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GH(3本)まるマ(1本)



<どうしたの?> GH(ナル麻衣)

それは何て事ない日
いつもと何も変わらない
でも.....

「ナル?」

急に凭れ掛かって来たナルに小さく呼び掛ける
返事は返らない......ただアタシを抱き締める腕に力が篭められる
ごくたまにある日こんな日はただされるがままに
心を、特に弱さを見せないナルが言い様のない不安に襲われた日
アタシの存在を確かめるように....
大丈夫
アタシはここに居るよ
そういう想い篭めてアタシは取り留めも無いことをつらつらと話し続ける
プライドの高いナル
アタシに知られてるなんて判ったらきっと止めてしまうだろうから
だからアタシは訊くの
どうしたの?
返って来るのは「何でも無い」の言葉だけ
判ってる
頭の良いナルだもん
アタシが気付いてる事なんてきっと判ってる
それでもアタシは続けるのこれはアタシだけに許された特権だから




<悪戯> まるマ(コンユ) 

「ふっ...ぅ...」

甘い声が響く薄暗い室内。外からは雨の音だけが聞こえる。
水のベールに守られて世界に唯2人だけしか居ないような感覚。
華奢な腰に手を回しシャツの裾から手を入れる。
ピクリと震え、逃げを打とうとする唇を許さず後頭部を押さえつけより深く貪る。

「...んん.....」

息苦しくなった所為かぐもった声が上がる。その事がさらに俺を煽る。
スルリと腰から背中を撫で上げればさらに顕著に揺れる身体。
愛しい
ユーリ、あなたがこんなにも愛しい。
ようやく解放した唇は紅く色付きユーリの妖婉さをこれでもかと引き出す。
俺以外に見せないで下さいね。
ユーリに見蕩れて動きの停まった俺に「どうした?」という瞳が向けられる。
お気に入りだと言う俺の髪に手を差入れ首を傾けるユーリ。

「何でもありません、唯あなたに見蕩れてただけです」
「こっ......なんちゅう恥ずかしい事を.....」
「事実ですから」
「.....もぅ、イイ」

真っ赤な顔で睨み上げるあなたも可愛いですね。
首筋に顔を埋め普段は隠された絹のように白い肌に所有印を刻む。
もう....手放しませんよ。
ついでに差入れたままの手を滑らせる。

「くすぐったいって」
「くすぐったいだけ?」
「さぁ?」

クスクスと笑いながら言われた言葉に耳元で囁き返せば悪戯な笑みを向けられた。
間近で開いた美しい漆黒の瞳。
あなたの瞳ならば何色でも愛しい事に代わりはないだろうけど。
俺は笑う。
あなたも笑う。
本格的に降り始めた雨を背に俺は目の前の身体に溺れていった。




<見つめるだけ>(ジーン独白)

あ、ナル.....麻衣も居る?
他のメンバーも全員.....
君はもう大丈夫なんだね
“ひとり” じゃない
その事がこんなにも嬉しい
それを傍で見れない事がこんなにも悲しい
ナル...
僕の半身
僕のただ一人の弟
愛してるよ
鏡の向こうからしか見る事はもう叶わないけれど
ずうっと見てるよ
君が愛される意味を知った事
君が誰かを愛する日が来た事
どこまで見れるか判らないけれど
許されるまでは君の傍に




<結局は>(ナル+麻衣)

「ぬぅっ......お、重ぃ....」

渋谷、道玄坂を一人の少女が汗を流して歩く。
その細い腕のどこにそんな力があるのか、大量の本を抱えている。

「麻衣?」
「....へ? あ、ナル。どっか行くの?」
「否これから帰る」
「ラッキー♪ じゃぁ、コレ持って.......」

大量の本の一部を持たせようと瞳を輝かせた麻衣。
ナルから一瞬目を離し、荷物を渡そうと手を伸ばせば、ナルの姿は既に遥か前方に.....
しばし呆然と佇む麻衣。沸々と湧き出る怒りに麻衣は今までより足を速めた。

「アンタ、自分の本でしょうがっ!!」

ダンっ!!! と所長室に取りに行った本を叩き付けた麻衣。
暑いし!重いし!疲れたし!!!と叫ぶがナルは気にもしない。

「それがお前の仕事だろう」
「ぐっ....ち、ちょっとぐらい手伝ってやろうって気は無いのかいっ!?」
「なぜ僕が?」
「..........」

そーだったね、そーいう奴だよねアンタって。思わず遠い目をしてしまう麻衣。
遠くに意識を飛ばした麻衣を他所にナルは本の世界へと戻る。
はぁ....と大きく息を吐いた麻衣はこれ以上ナルに何を言っても無駄だと踵を返す。

「麻衣、お茶」

........ぞーきんの汁入れちゃろか
口元を引き攣らせた麻衣は、ワザと バタンっっ!! と大きく音を立てて所長室の扉を閉めた。



end




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「寒いっ!!」
「11月にもなればさむくてトウゼンだろう」

そろそろ寝ようとベッドに潜り込んだ麻衣がそのシーツの冷たさに思わず叫んだ。
それを呆れたように見やり、さもあらんと言葉を返すのは突如5歳に戻ってしまったナル。
5歳児にしては難しい英文の本を読んでいるあたりが小さくなってもナルと言わしめる要因の1つだ。

「ナルは寒くないの〜?」
「べつに....それにあついよりマシ」
「可愛くなぁい...」
「それはどうも」
「...........」

取り付く島も無い.....いや、返事が返る分だけマシと言えばマシである。
腕の中にすっぽりと収まるクッションを抱き締め、ぷっくり頬を膨らませた麻衣。
(お前は一体いくつだと普通のナルならば突っ込む所だろう)
本を読み続けるナルを見て何かを思い付いたらしい麻衣は、ふふふと笑みを浮かべた。

「マイ?」

不穏な...というか怪しい雰囲気を感じ取ったらしいナルが麻衣の名を呼ぶ。
そんなナルに返事を返す事なく、麻衣は手にしたクッションを脇に置くと「えいっ!」の声と共にナルを「ぎゅぅっ」と抱き締めた。

「ふにゃー、やっぱあったか〜い♪」

唖然と固まるナルを他所に、麻衣はご満悦である。
髪を撫で、頬をつっつき、ゴロゴロとまるで猫のように擦り寄ったりやりたい放題な麻衣。

「.....はなせ」
「やーだ♪ ナル、あったかいねー」
「........」

まえにもあったなこんなコト....ナルがどこか遠い目をしている。
こんな麻衣に何を言ってももはや無駄だと経験済みなのだ。
何を言っても自分が疲れるだけなので麻衣の好きにさせる事が一番楽だと....
しかし溜め息が漏れるのは止められない。

「はぁ.......」
「なぁに溜め息なんて付いちゃってんのさー」
「.........」

だれのセイだ、だれの! と視線で訴えるも麻衣に届くはずもなく。
麻衣はナルを抱き締めたまま布団に潜り込んだ。

「ナル...おやすみ」
「........Good night、マイ」

憮然としながらも小さく返された言葉に麻衣は笑みを深くする。
大きい時は絶対できないけど、と思いつつナルの額に “ちゅ” とキスを贈る。
そして再度 “おやすみ” と囁き幸せな気持ちで眠りに着いた。
実に寝付きの良い麻衣にナルが溜め息を吐いた事は言うまでもない。





ーーー 翌 朝 ーーー



「起きるのか?」

良く寝たーと布団から出た麻衣に掛けられた上の言葉。
どこか寂しげに見つめて来る瞳に、麻衣は言葉を失った。
じーっと寄越される視線には逆らえず、温かい布団の中へ戻った事は言うまでもない。

寒い冬の暖かい出来ごと。
小さな幸せを噛み締めて眠る2人は、ただ穏やかに、ただ静かに.....



end




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それは休日の早朝の事でした。
日課にしているスズメさんたちへの餌やりを終え私も朝食を取ろうと食卓に着いた時に起こったのです。
白粥と煮物という質素ながらも温かい料理と青茶(チャンチャ)。
まったくもっていつも通りの朝の風景だったのです。

ピーンポーン

突如鳴り響いたインターホンの音に私は思わず時計を見ました。
朝6時半。
非常識にも程がある。
とは思えど仕事ならば隣りに住んでいる年下の上司は時間など関係なく持ち込んで来る事は判っていたので
今回もその類いであろうと私は手に持った箸を置き玄関へと向かいました。
オートロックを解除しドアを開くと、そこには黒髪の上司が.......いませんでした。
否、上司は疎か誰も居なかったのです。
一瞬、我が家に心霊現象なるものが発生したのかと考えてしまいましたが、その思考は直ぐに寸断されたのです。
なぜなら

「パパー♪」

という声と共に太腿に激しい衝撃が訪れたのです。
聞き覚えのある声ではありますがその見慣れた姿はありません。
私は恐る恐る視線を下へと降ろしました。
すると5歳くらいの可愛いらしい少女が私の太腿に捕まり満面の笑みを浮かべて私を見上げていたのです。
少女は私と目が合った事が嬉しいのかさらに、にっこりと笑いこう言いました。

「パパ♪」

....................!!!!!!!!?
ち、ちょっと舞ってじゃなくて待って下さい!!!!
パ、パパって誰の事デスカ!!? 否、この場合ワタシの事でしょうか!?
このとてつもなく某国に居るであろう上司にソックリな目の前の少女が私をパパと....
パパ!!!!!!?
完全に私の脳の許容範囲を越えてしまった衝撃に私の意識は遠くなりました。
が、しかし目の前の少女はそんな事さえ許してはくれませんでした。


「ちょっとパパ!! なにゲンジツトウヒに走ってるのよ! 男でしょしっかりしなさい!!」


腰に手をやり、びしっと私に説教をした少女は固まったままの私に向かってさらに追い打ちを掛けるように呟くのです。

「男ってこれだからつかえないのよね」

ふぅ...と5歳児とは思えぬ溜め息を吐いた少女は再び私に視線を戻します。
今度は一体何を言われるのかと身構えた私に少女は事も無げに告げます。

「ところで、そろそろ家にいれてくれない? シセンがイタいわ」

それだけ言うと少女は私の隣りをスタスタと歩いて家の中に進みました。
本来なら止めるべきなのでしょうが、そんな事さえ今はどうでも良いと思ってしまいました。
なぜなら、衝撃のあまり脳が凍り付いていた私は気付けなかったのですが、早朝の玄関先でこれだけ騒いでいれば
ご近所の方々が一体何事か?と気になるのは道理。
数件の玄関のドアが僅かに開かれ、その隙間から幾つもの瞳が覗いていました。
その中には見知った亜麻色の髪の少女が居ます。
私と目が合った瞬間、さっと視線をズラしますが皆さんドアを閉めようとはなさいません。
自分の頬が大きく引き攣ったのが判りました。
明日.....否、今日の午後にはきっと私の隠し子疑惑が真しやかに囁かれている事でしょう。





................泣いても良いでしょうか?





end





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GH(2本)まるマ(1本)鋼(1本)




<誘うな危険> GH(ナル麻衣)
お題配布元「Discolo」様 http://discolo.tuzikaze.com/index.html


「やっ........あっ!」

触れる程に甘く深い闇に誘(いざな)うその身体はまるで麻薬のようだ。
きっと彼女は侵してはならない領域。
そう判っているのに...

「......なるぅぅっ!!」

その声に、その瞳に、その全てに....今もまた溺れてゆく。
声を消したいのなら音を紡ぐ口唇を塞げば良い。
零れる涙が邪魔ならば拭い去れば良い。
触れてくる指先が僕を求めるならばそれ以上の強さで搦め取る。
身体が熱いというならば何も考えられないようにしてやろう。
僕とお前を隔てるものは全て消し去ってやる。
だから....だからお前も、堕ちて来い。

「もっ.....もうダメっ!!!」

誘ったのはお前だ。





<くやしいほど君がすき> GH(滝綾)
恋したくなるお題(配布)より「未病で末期な恋心」


「アンタなんか嫌いよ」

ありったけの厭味を篭めて、そう言ったのに何でアンタは笑うのよ

「知ってるよ」
「ねぇ、どっか行ってくれない?」
「やだね」
「アンタのそーゆーとこがキライ」

そんなにジッと見つめてんじゃないわよ、キライだって言ってるでしょ!!
だから絶対に視線なんか合わせてあげないんだから

「でも....そーゆー俺が好きだろう?」

断りもしないで顎に手をかけたアンタは、無理に視線を合わそうとする

「やっぱりキライよ、クソぼーず」

最後にそう言ったアタシにも、やっぱりアンタは笑うのね
睨み付けた視線を軽く躱してアンタは私にキスをする
あぁもう!! くやしいったらありゃしない!!!








<叩きつける雨が無情> まるマ(コンユ)
お題配布元「Discolo」様 http://discolo.tuzikaze.com/index.html


コンラッド......なぁ、俺アンタに嫌われるような事した?
確かに、立派な王様じゃぁ無いけどさ。
けど、アンタ言ってくれたじゃん。
俺は俺のままで頑張れば良いって.....きっと良い王様になるって...
なぁ、それも嘘だったのか?
知り合いの誰も居ない国にひとり迷子になってた可哀想な子供を慰めてくれただけなのか?
その言葉を信じて頑張ってた俺をバカにしてたのかよ?

なぁ.....俺は、もう要らない?

心の中で訊ねた問いは俺の心を突き刺すんだ。
何をバカな事を....今、アンタが隣りに居ない事が何よりの答えじゃないか。
握り締めた拳に冷たい雫が落ちた。
空を見上げれば、まるで俺の醜い心情を洗い流すかのような雨が降り出した。
ちょうど良い。
俺は空を見上げたまま静かに瞳を閉じた。
今だけ....今だけはアンタを思い出しても良いよな?
誰も来ないこの場所で、きっとこの雨が俺の感情をすべて消してくれる。
きっと城では “みんな” が心配しているだろうけど、俺....今はそれさえ信じられないよ。
「なぁ、それは本当に俺が心配なの?」って思わず聞いてしまいそうになるんだ。
俺が魔王じゃなかったら、俺が双黒じゃなかったら、あんたらそれでも心配してくれる?







<呼吸も瞬きも忘れて> 鋼(ロイエド)
恋したくなるお題(配布)より「一目惚れの恋のお題」


あぁ、こんなハズじゃ無かったのに!!
頭まで布団に潜り込んで俺はぐるぐると突如に沸き上がった想いについて考える。
事の始まりはヤツの所為だ。
街中でキレイなオネーチャンをナンパなんてしてんじゃねー!
アンタ仕事中じゃねーのかよ。中尉に銃の的にされても知らねーかんな。
否、今はそんな事関係ない。
ヤツが女好きなのは今に始まった事じゃぁない。
問題は俺。そう俺なんだ。
頬を染めてうっとりとヤツを見つめるオンナノヒト。
そんな女性に胡散臭い微笑みを返すヤツ。
本気の笑みじゃない事は知ってる。
ヤツが心を許した人....
中尉とか少尉とか、中佐とかに向けるモノとはまったく違う事は判ってる。
判ってるけど.....けど、その瞳を俺にも向けて欲しい。
そんな事....一瞬でも思うなんて.....
自分の思考に固まってしまった俺に、アンタなんで気付くんだよ。
しかも、そんな顔で笑うんじゃねー!!
オイ、オネーチャンはどうした。何でこっちに来やがるんだ。
「やぁ、鋼の」なんて馴れ馴れしく俺の肩に手を置くんじゃねー!
なんなんだ、なんなんだ、なんなんだ、いったいなんだってーんだ!!
アンタ俺に恨みでもあんのかよ、今くらいそっとしときやがれ。
従って俺がアンタの手を払い除けて「触るなっ!」と叫んだ事に罪は無い。
そのままアンタを放って宿に帰ってきたのだって、今日は司令部に行かないのだって俺の所為じゃぁない。
あぁ、もうっ!!好きだよ!俺はアンタが好きなんだよ!!!
どんなに自棄になったって事実は代わりはしない。
俺はこんな気持ちに気付きたくなんてなかった!!
責任取りやがれってんだ、この無能っ!!!




end





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「あぅー」

小さな手を伸ばしスカートの裾を掴み何かを訴える声に応える声が聞こえる。

「何? どうしたの?」
「あやこぉあのねぇ、えほんよんでー」
「私、今いそがしいからぼーずに頼んでちょうだい」

可愛いお願いだが綾子は料理の真っ最中なので手が離せない。
代わりに暇を持て余している滝川に話を振る。
素直な少女は「はーい」と良い子のお返事をしてトコトコと滝川の元へ向かい、その膝にしがみつくようにしてお願いする。

「ぼーしゃん、えほんよんで(にこぉ)」
「いいぞー、お兄ちゃんが読んでやろーなー」

でれっとした表情で笑み崩れた滝川は自分の膝の上に麻衣を乗せ絵本を広げると、ゆっくりとした口調で読み聞かせ始めた。

「むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝かりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」

その微笑ましい光景に頬を緩めたのはジョン。
しかし側で羨ましそうに麻衣を見つめる真砂子に気付いた彼は優しく微笑んだ。

「ボクらもタキガワさんとこにいきましょか?」
「.....」
「ボクもいっしょにいきたいです」
「ほならみんなでききにいきまひょう」

プライドの高い真砂子だがジョンの裏表の無い笑顔にコクンと小さく頷いた。
そんな真砂子を可愛いなぁーと見つめるのは安原。
ちゃっかりと真砂子の右手を掴んで一緒に滝川の元に向かう。
なんとも微笑ましい.....
確かに非常に微笑ましい光景ではある。
あるのだが、その光景に頭を抱える男がここに一人。
なぜ?
それは彼らが調査中に起こった事故が原因だ。
詳しい説明は省くが前回の調査に出逢った神の気紛れによってその調査に参加していた全員(つまり所長であるナルは勿論、リン、麻衣、安原、例によって協力者として参加していた滝川、綾子、真砂子、ジョンの8人)の年齢が15歳若返ってしまったのである。
滝川やリンは神に元に戻してくれと頼んではみた。
が、神は10日で元に戻るとだけ告げると笑って去って行ったのである。
楽観主義な滝川は戻るんならその期間を楽しもうと意識を切り替え、今の状態を存分に満喫しているが、根が真面目なリンはそうは行かない。
今だって滝川(10歳)の膝に乗っている麻衣(2歳)の構図も脳内で元の年齢に置き換えてしまい止めた方が良いのではと考えるが、そうすれば確実に今の麻衣に泣かれるであろう事も判っており困惑に困惑を重ねているのである。

「リン、そんなとこに突っ立て暇してるんなら手伝って」

そんなリンをバッサリ切って捨てた男前な綾子(9歳)は布巾を投げつける。
突然の事に反応できなかったリンは、それを顔面で受け止めた。
随分な勢いだったため痛みで「うっ」と呻き声を上げたが大人しくテーブルを拭く。

「はぁっ」

若返っても変わらない大きな溜め息を吐いたリンをソファーで本を読んでいたナルが見た。
そして呟かれた一言がリンにトドメを刺した。

「リン.....ジジくさい」







 

こどもの日☆記念(5月5日〜15日まで)の限定拍手御礼でしたv
こんな事になったら大変だろうなぁと思いつつ楽しんで書きました(笑)
ちなみに  麻衣=2歳  ナル=3歳  リン=13歳  ぼーさん=10歳
綾子=9歳  真砂子=2歳  安原=3歳  ジョン=5歳  の設定です


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